過去ログ - 傭兵「死ぬだけの簡単なお仕事です……?」
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155:1 ◆smf.0Bn91U[saga]
2013/03/27(水) 19:44:04.47 ID:otgJ/emX0
女騎士「は……? いや……いやいやいや」

女騎士「そんなこと、あり得ない」

女騎士「あり得ない……あり得ないっ!」

女騎士「あの子に限って……そんな……っ!」


傭兵「でも状況的にはその可能性もあるにはあるだろ」


女騎士「あり得ないの! 絶対にっ……!」

女騎士「アンタ、自分の疑いから目を逸らすためって言っても、あまりにもてきとうな事言わないでっ!」

女騎士「あり得ないんだから! それはっ! 絶対にっ!!」


傭兵「…………」

傭兵「……まあ、俺はお姫さまのことはなんも知らないからな」

傭兵「長い付き合いで師匠である女騎士が言うんならそうなんだろ」


女騎士「そう……そうだ……そうだよ……そんなはずがない……駆け落ちなんて……そんな……」


傭兵(……とは言っておくが……普通に考えるなら自分から飛び降りたと考えるのが妥当な気がするな……)

傭兵(好きな人が『加護を受けた人がイヤ』ってだけで加護を受けたことを後悔する子だからな……いきなり駆け落ちに気持ちが傾く可能性なんて大いにある)

傭兵(好きな人に必要だと迫られるのは、あの年代だと中々に魅力的に映るだろうし)

傭兵(それに、あの男が来たときに言った「僕自身も助かった」という言葉……アレは一度寝て覚めても副作用がなくなっているからこその言葉なんじゃないかと、今ならば思う)

傭兵(一時的にでも抑えられてくれたから、駆け落ちした後も余裕があるって意味で)


傭兵(……なんだかんだで結局あの人も、加護を受けていようといまいと姫が好きだったのでは、と思う)

傭兵(ただあの姫が勝手に、その何気なく話してしまった好みを、ずっと引きずり続けているだけで……)

傭兵(それの証明をした今、案外副作用はあっさりと無くなるのかもしれないな……)

傭兵(俺たちの目の届かないところで、な……)


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