過去ログ - 傭兵「死ぬだけの簡単なお仕事です……?」
1- 20
206:1 ◆smf.0Bn91U[saga]
2013/04/02(火) 00:43:32.77 ID:jQ5vsgtE0
傭兵「急がないとお姫さまが危ない。頑張る理由は、それだけで十分だろ」


女騎士「……ううん」

女騎士「それは……おかしい」


傭兵「……えっ?」


女騎士「オマエは、おかしいことを言ってるよ」


傭兵「……は? ……どこがだよ……」


女騎士「その理由が成立するのは、ボクや兵士達のように、姫さんを慕っている者や姫さんに従っている者だけだ」

女騎士「オマエはお世辞にも、姫さんを慕っていないだろう。従ってもいないだろう。慕うまでに至る理由も、従うほどの契約もしていないはずだ」

女騎士「こんなに自分を犠牲にして、やる前から辛いと分かっていながらもその方法を取る、そんな無理をする理由にはならない」

女騎士「だってオマエはそもそも、お金のために姫さんと知り合ったじゃないか」

女騎士「姫さんに殺され、姫さんを殺して儲けるために、やってきたんじゃないか」


傭兵「…………」


女騎士「いや、それを言い出すと、この状況自体が変だ」

女騎士「今まで受け入れていたこと自体がおかしい」

女騎士「そもそもオマエに頼まれた依頼は“姫さんの副作用”に関するものだけ。それ以外は金にすらならないと考えるのが普通」

女騎士「それなのに息を切らして神経を削って、大量の汗を流しながら切れそうな集中力を持続させ続けているのは、明らかにおかしい」

女騎士「慕ってもいないし親しくもない人を救う人の行動とは、到底思えない」

女騎士「だから、姫さんが危ないって理由だけでそこまでするのは、おかしいんだ」


傭兵「……そう難しく考えるなよ」

傭兵「結果的には助かってるんだから、それでいいだろ」


女騎士「……いや……よくない」

女騎士「この理由次第では、ボクはオマエを信用するかもしれない」

女騎士「だからボクは……いくらでも難しく考える」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
696Res/481.19 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice