過去ログ - 傭兵「死ぬだけの簡単なお仕事です……?」
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227:1 ◆smf.0Bn91U[saga]
2013/04/04(木) 01:05:38.03 ID:j7VuUcVn0
 誰ともなしに呟いてすぐ、腰に差していた中剣を引き抜き、左側にいる気配目掛けて投擲する。

 ガサりと葉を揺らし、その攻撃は避けられてしまう。


 それが開戦の合図とばかりに、一斉に真正面以外の他の二方向から短剣が飛来してきた。

 だがこちらは相手の気配を既に読み取っている。その攻撃をよけることは造作も無い。


 それは向こうも理解しているのだろう。この攻撃はあくまでも牽制。

 本命は、真正面に潜んだままの男。

 ソイツの気配が一瞬だけ薄くなり、少しだけ前進してくる。


 いまだ視界には収まらないその姿。

 闇夜の木々草々に紛れたソレを目で見ることは不可能に等しい。

 だから俺も見るつもりは無い。

 見えなくとも、この真正面の敵の狙いは分かっている。


 おそらくはこの気配こそが、荷台を爆発させた張本人。

 爆発に類する属性を持った人間だ。


 相手方三人は俺と女騎士を殺したって構わない。

 生き返りまたやって来られようとも、彼らのアジトを見つけていない以上、逃げて隠れるのが容易い事は明白。

 故に、一撃で殺しに懸かってくるに違いない。

 そのための攻撃を行うのが、この真正面にいる気配だ。


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