過去ログ - 傭兵「死ぬだけの簡単なお仕事です……?」
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285:1 ◆smf.0Bn91U[saga]
2013/04/08(月) 01:33:38.98 ID:GHeLOly10
姫「わたくしを殺したのはおそらく女騎士さんの言うとおり、精神的に参っていたわたくしの前でソレを聞きだすために色々とするのは危ない、という判断なのでしょう」

姫「そして女騎士さんも一緒に殺したのは、わたくしが男さまのところへと乗り込むのを防ぐためでもあると思うのです」


女騎士「そうか……姫さんを一人で城に戻した場合、そのまま城に留まっている男の下へと向かうことになる」

女騎士「城に残っているかいないかなんて、兵に聞けば一発で分かる……!」

女騎士「そうして先に確保に向かわれて、警戒されて自害され、自分が加護契約書を確保する前に逃げられたらいけないと思って、ボクまで殺した……!」


姫「自信はありませんけれど、状況から察するにそんなところだと思います」


女騎士「……姫さん、死ぬ前まであんなに落ち込んでパニックになっていたのに、よくそこまで考えられるね」


姫「なぜでしょうか……一度死んだら、何故か頭の中がスッキリとしまして……」

姫「……いえ、たぶんまだ、わたくし自身の知らぬところで、混乱はしているのかもしれません」

姫「ただ一度、死にたいと願ったままで生きていたのが、一度死んで果たされたから……それまで頭の中を支配していた死への渇望が消失したおかげなのかもしれません」

姫「まあそのおかげで、今男さまを見かければ、おそらくすぐに斬りかかってしまう自信がありますけれど、ね」


女騎士(自分をあらゆる面で裏切った男への復讐心一色だからこその冷静さ、か……)

女騎士(なるほど……こんな姫さんを一人にするのは確かに危ない)

女騎士(でも、だからといってあんなフラフラだった傭兵を放っておくことはボクには出来ないし……)

女騎士(……仕方が無い)


女騎士「分かったよ、姫さん」

女騎士「一緒に行こう」


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