過去ログ - 傭兵「死ぬだけの簡単なお仕事です……?」
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379:1 ◆smf.0Bn91U[saga]
2013/04/13(土) 01:17:56.74 ID:ZB5Vmi2M0
傭兵「いや、さすがにそれはないと思いたいが……」


女騎士「ま、傭兵がどう思っていようとも、少なくともボクはお前のおかげで姫さんを救えたと思ってるし、貴族を潰せたと思ってる」

女騎士「だからま、このお礼は勝手に言ってるだけだと思っててよ」


傭兵「んじゃあ俺のも、勝手に素直に受け止めることが出来ていないだけだと思っててくれ」


女騎士「全く……どうしてそう素直に受け入れてくれないのか……」

女騎士「お礼の言い甲斐がないだろ?」


傭兵「言い甲斐ってなんだよ。別にそんな感謝して気を遣うことが無いってことだぞ?」

傭兵「もっと気楽に『あ、そう? じゃあまぁいっか』ってぐらいに考えてくれよ」


女騎士「それで本当にお礼を言わなかったら『お礼の言葉だけでもくれたら良いのに』とか考える性質じゃないの? 傭兵って」


傭兵「いやいや、そんなことは――……」

傭兵(……あれ? 意外にある、か……?)

傭兵(なんだかんだでこういったやり取りするのが楽しいと思ってる俺がいたりするしな……あれ?)

傭兵「……――ん〜……?」


女騎士「はぁ〜……なんというかもう……無理矢理自分を悪人に見せようとするところとか、そう素直に好意を受け入れるのが下手なところとか……さっきも言ったけど、本当に妙に捻くれてる」

女騎士「なんか、信頼されることを恐怖しているようにも見える」


傭兵「そんなつもりは無かったんだがな……」


女騎士「感謝されて信頼もされるのがイヤで、けれども感謝だけはされたいって……謙虚とは真反対で、むしろ図々しいよね」


傭兵「そうやって抜き出されるとまるっきり面倒な男だな……俺って」


女騎士「まあでも、それが傭兵ってことでしょ? 無自覚であれなんであれさ」

女騎士「今まで知らなかった一面だったんだと思うと気にはならないし。むしろそんな性格だったんだって、やっと内面が見えただけ」

女騎士「だからボクはそんな傭兵でも、十分に受け入れられるかな」


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