過去ログ - 傭兵「死ぬだけの簡単なお仕事です……?」
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402:1 ◆smf.0Bn91U[saga]
2013/04/15(月) 19:32:48.14 ID:437YuA4I0
姫「……思えばわたくし、傭兵さまのことを何も知りません」

姫「副作用を解消してくれて、解消するまでに何回もわたくしが殺していたのに、です」


傭兵「でも、それは仕方のないことでしょう」

傭兵「俺が副作用をどうにかしようとしている間、お姫さまは意識が無いようなものなんですし」


姫「それでもわたくし、あなたを殺してから、死んでいるあなたを見たことなら何度だってあります」

姫「それなのに、知ろうともせず、その日の予定で頭がいっぱいになって……まるで当然のように受け入れていました」


傭兵「それで良いんですよ。それがコチラの仕事なんですから」


姫「あっ、そういえば一度、身体をバラバラにしていたこともありました」

姫「その節は苦しめてしまったようで……どうも、ああいうことをしてしまうと生き返っても感覚が残っているようですし……ご迷惑をおかけしました」


傭兵「ですからそれが仕事なんですよ。本当、気にしないでください」


姫「大人だから当たり前、ですか?」


傭兵「この場合はどちらかと言うと、仕事だから当たり前、ですかね」


姫「……それでも、やっぱり少し、気にしてしまいます」

姫「だってわたくし、副作用をどうにかしようとしてくれていた他方々にも、同じことをして苦しめていたのかと思うと……」


傭兵「それも向こうからしてみれば仕事だから当然だって思ってますよ」

傭兵「殺されるって分かって仕事請けといて、生き返ってしばらくの間だけ後遺症が残るような殺され方をされて不快極まりない、なんてこと言ってんだったら、最初から仕事請けるなって話になりますからね」


姫「……そうでしょうか?」


傭兵「そうですよ」


姫「……そうですか。……そう励ましていただけると、少し心が楽になります」


傭兵「……と言いますか、お姫さま」


姫「はい?」


傭兵「その頃の話をしていて思い出したのですが……なんか、大人しくありません」


姫「えっ!? えあ〜……そんなこと……ないと思いますよ……?」


傭兵「いや、そんなことあると思いますけど……」


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