過去ログ - 傭兵「死ぬだけの簡単なお仕事です……?」
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511:1 ◆smf.0Bn91U[saga]
2013/04/24(水) 19:46:32.03 ID:NnRn9fZG0
姫「それは……どういうことですか?」


傭兵「そのままの意味ですよ」

傭兵「城に向かおうとしたら殺されてしまう」

傭兵「だから城へと行けない。それだけです」


姫「それだけって……どうして傭兵さまが殺されなくちゃいけないんですかっ!?」


傭兵「俺が幸せなのが許せないんだよ。彼にとってはね」

傭兵「そう思われないよう城に住まずに家に帰っていたのに……わざわざ自殺までして自作自演していたんだけど、全部無駄でした」


姫「自作自演って……」


傭兵「毎日お姫さまの副作用解除のために殺されている、ってフリをしてたんですよ」

傭兵「彼は俺がその依頼を請けたのを知っている。それで苦しんでいるよう見せかけていた」

傭兵「そうでもしておかないと、城に仕えることが出来なさそうだったんで」


姫「……そこまでして、毎日来てくれていたんですか……?」


傭兵「うん。俺自身、俺が不幸で無いといけないとも思ってましたし、少なくともそう思われるようにならないといけないと思ってましたけれど……」

傭兵「それでも、お姫さまに慕われ、女騎士に気を遣ってもらうのは嬉しかったんです」

傭兵「そうして幸福を維持しようと偽り、うつつを抜かしていた結果がバレてしまって、このザマです」


傭兵「彼にバレた以上、せめて城に辞めることだけでも伝えに行こうとも思ったのですが……それすらも許されませんでした」

傭兵「もし城に着いて辞める旨を話せば、辞めないで欲しいと止められる幸福があるだろうと言われました」

傭兵「だから俺に相応しいのは、皆にバレることなく、いつの間にかココを去ること……それが彼の考えです」

傭兵「……現在、そうなるよう手を尽くされているはずです」

傭兵「たぶん、今日にはもう……」


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