過去ログ - 傭兵「死ぬだけの簡単なお仕事です……?」
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546:1 ◆smf.0Bn91U[saga]
2013/04/27(土) 00:56:48.34 ID:lD1ToEId0
 この隙に仕掛けるか……?

 そう算段を立て、実行に移そうとしたその時、相手が先に動いた。


「行けっ!」


 号令一家。

 単純な一言の命令を下すと同時、当の本人は後ろに飛び退き俺と距離を取る。


 そして周囲を囲っていた十人が、一斉に襲い掛かってきた。


 ……俺はその姿を一度、全て視界に収めた後……足を振り上げ地面を鳴らす。

 大地から吸い上げたエネルギーを、天へと掲げた左手から放出する。

 余波エネルギーを精度良く体内に残し、実行したい魔法をイメージ。

 そして、余波エネルギーを解放。


 俺を中心として、水の刃が広がるように放たれた。


 ……この敵は必ずしも、殺さない方がいいということはない。

 こうして一斉に襲いかかれるタイミングなんて早々作り出せない以上、次来るとなってもだいぶ間が開くことだろう。


 それに……だ。

 何度も来てもらった方が、こちらの暇つぶしにもなる。

 段々と人数を増やしてくれるのなら尚更だ。

 どうせ俺が殺されたところで神官が復活させてくれるし、拷問されてしまったとしても、俺の苦しむ姿を見るために神官が駆けつけてくれる。


 だからこのまま、敵を殺してしまっても問題が無かった。

 放たれたこの高水圧の水の刃は、そのまま敵を真っ二つにする。










 ……はずだった。


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