過去ログ - 傭兵「死ぬだけの簡単なお仕事です……?」
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548:1 ◆smf.0Bn91U[saga]
2013/04/27(土) 01:01:42.57 ID:lD1ToEId0
 得物を抜いて襲い掛かってくる敵。

 その手には王国正式採用の剣。

 貴族が雇っている傭兵ではなく、貴族が呼び寄せたお抱えの兵士なのだろう。


 だからこその、リズムの違う完璧な連携攻撃。

 互いの隙を埋めるよう訓練された、四方八方からの連続攻撃。

 何人かは俺に近付くことなく散らばり魔法攻撃に専念する、その役割分担。


 それを認識しながら、まずは近付いてきた敵からの攻撃に対処する。

 全てを躱し、順手に持った中剣で受け止め、逸らし、逸らした先で攻撃の邪魔になるようにし、しゃがみ、避けていく。


 だがさすがにこれだけでは限界が来る。

 このままだと魔法による攻撃も来るだろう。


 だからこちらも魔法を発動する。


 しゃがんだ拍子に左手で地面を叩き、発動。

 空手の左掌の中に、高圧縮の水球を作り出す。


 そうしてしゃがんだ俺に背後から攻撃をしようとしてくる敵に向け、逆手に持った中剣を投げて牽制。


 だが当然のように、その単調な攻撃は避けられる。

 しかし避けられるのとほぼ同時、足を軽く鳴らして左手の中にある水球を操作。

 そこから水の鞭を作り出し、避けられたナイフを掴ませ、投げ返させる。


「っ!」


 後ろからの攻撃なのに、驚きながらもその攻撃をしっかりと避ける敵。

 が、こちらとて無駄に投げ返した訳ではない。

 その避けた先には別の敵がいて、その敵へと突き刺さる軌道となっている。


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