過去ログ - 傭兵「死ぬだけの簡単なお仕事です……?」
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590:1 ◆smf.0Bn91U[saga]
2013/04/29(月) 01:09:49.06 ID:LQztpkmP0
 だがこのままでは、埒が明かない。

 変化が必要だ。

 ……仕方が無い。

 魔法を使おう。


 ダンッ! と足を踏み鳴らす


 手を地面へと着けない分、簡単なものしか使えないが……この互角の状況なら、その小さな変化でも十分だ。


「っ!」


 魔法を使われたことを悟り男は足元を警戒する。

 なるほど。さすが傭兵と一緒に勇者候補者をしていただけのことはある。

 その読みは当たりだ。


 ボクがしたことは単純。足元の一部を、広範囲に、バラバラに、あらゆる場所を金属へと変えただけだ。


 それに何の意味があるのかと問われれば、ほとんど意味は無い。

 ただ踏み込んだ際に違和感が生まれてしまうだけだ。


 しかしこの所々の変化によって何かがあるかもと敵は警戒しなければいけない。

 そこの隙を衝いて、少しでも傷を付けられれば、それでいい。

 そこから先は、段々と差は広がっていく一方だ。


 互角な戦いは、ほんの少しの行動で崩れる。

 崩れた先は、ただただ滑り落ちていくだけ。


 その証拠に男の左肩を浅く斬ってからは……こちらにとって有利な状況が続いた。

 段々と相手が完璧に避けられなくなってきて……右腕に、脚に、腹に、頬に、胸に……浅いながらも傷を増やしていく。


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