過去ログ - 傭兵「死ぬだけの簡単なお仕事です……?」
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60:1 ◆smf.0Bn91U[saga]
2013/03/21(木) 01:16:36.66 ID:svCEfDWx0
傭兵「最初は、段々とあの子が強くなっているのかと思ってましたけど……冷静になって考えてみれば、それはあり得ないんです」

傭兵「あれは段々と、抜いていた手を加えていっていただけだと思います」


メイド「それはまた……どうしてですか?」


傭兵「俺の前に十一人、この依頼を請けて辞めている人がいたからです」


メイド「……どういうことです?」


傭兵「単純に、俺が弱いってことですよ」

傭兵「段々と強くなっていってるから勝てない、っていうんなら、そもそもその十一人の傭兵が俺より弱くないと話しにならない」

傭兵「それは絶対にありえない」

傭兵「まさか十一人もいてそんなことがあるはずもない」

傭兵「となると、あの子自身が最初は力を加減し手を抜いていることになる」


メイド「だから……手加減をしていたのは、出来るだけ長く戦っていたいから……と、そういうことですか」


傭兵「そうだと思います」

傭兵「相手より少し強くなるように加減しているのはまぁ、子供だからでしょう」

傭兵「遊びだと思っていても負けたくないんだと思います」


メイド「ですが……それこそどうして、今までの十一人の傭兵は気付いてくれなかったのでしょうか……」

メイド「副作用に関しては仕方ないにしても、せめて手加減されていることぐらいは気付いても良さそうなものですが……」


傭兵「そりゃまぁ、俺みたいに『自分は弱い』なんて認めてる傭兵のほうが少ないですし」

傭兵「まして、女の子に手加減されているなんて認めたくないでしょう」

傭兵「よしんば認めていたとしても、それは結局あの子に勝てないって形にしか作用しない」

傭兵「で、作用したらしたで、報酬のために手を抜いて戦って、それにあの子が怒って拷問されて恐怖して逃げ出して……ってなってりゃ、まぁ気付かないでしょう」


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