過去ログ - 淫魔「どうしよう」
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883:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/04(水) 20:29:00.75 ID:COvOtdKNo
淫魔「ふぅ……」バタン

淫魔(今日もまた、言えなかった。素直に、そういうコトがしたいって、言えなかった…)

淫魔(だって恥ずかしいよ……今更何を馬鹿げたことを、とは思う。あんな告白の返し方をしておいて、乙女ぶる必要なんて無いのに)

淫魔「……」ギュッ

淫魔(クッションの硬い感触……違う。確かにあいつの背中はがっしりして少々硬めだが、こういう無機質な感触ではない)

淫魔「……」ギュウウゥ…

淫魔(むしろ、柔らかいと言っていい。あいつの首に腕を回すだけで、私の身体の奥の方は解れてしまうのだから)

淫魔「はぁ……」ギュ

淫魔(クッションに顔の下半分を埋めても、あいつの匂いはしてこない。ちょっと迷惑そうに笑いかけて、私から離れようとすることもない)

淫魔「……」

淫魔(今私に温かくしてくれるのは、スーパーで男に奢ってもらった缶コーヒーだけだ。あいつが奢ってくれた、ってところが重要だ)

淫魔「……」ポー

淫魔(私も同じものを奢ってやったから、私たちはこいつの温かさを共有しているわけだ。…今頃男はこれを、ぐびぐび飲んでいるんだろうか)

淫魔「……」キュポッ

淫魔(…温かさは惜しいが、冷めてから飲んでも仕方ない。これを飲み終えたら、飯を作ろう)

淫魔「……」チビ

淫魔「……甘い」

淫魔「ん……」グビ

淫魔(ご飯、もうこれでいいかな。だらしないなあ、私……)


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