過去ログ - 蓮実「なんてったってシンデレラ!」
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19: ◆CiplHxdHi6[saga]
2013/03/19(火) 02:14:53.80 ID:4yi3Z32E0
これは私にとって、初めての大きな決断だった。小さな一歩に見えても、私にとっては月に足跡を残したような大きな一歩。

「よし、その気合が有れば大丈夫だね。長富さん、俺はまだ頼りなく見えるかもしれないけど、約束するよ。歴代のアイドル達に負けないぐらい。君を輝かせるって」
「だから信じて付いて来て欲しい。よろしく、蓮実」

「! こちらこそよろしくお願いします!」

約束を強く結ぶように固く握手を交わす。こうしてアイドル長富蓮実は誕生した。

「良く似合ってますよ!」

「そうですか? 嬉しいですね」

「俺もビックリだったよ。まさかオーダーメイドって言っても良いぐらいにピッタリな服が有るなんて」

契約を済ませた後は、ちひろさんに従って身体測定と衣装合わせをする。どうやら彼の大量の荷物は私のステージ用の衣装だったらしい。
柔らかいクリーム色の服はどこか懐かしく感じて、鏡に映る私は昭和のアイドルを体現したような姿だった。

「昭和らしさと今時の女の子って言うバランスを上手いこと取ったつもりだよ。古臭すぎず、かといって派手すぎず。蓮実だからこそ魅力を引き出せる衣装ってとこだね」

「これが私かぁ。ふふっ。透明人間っ現る現るっ♪」

記憶に残っているアイドルのダンスをその場で踊ってみる。何年振りかだったので体は上手く動かなかったけど、やっぱり歌って踊るのは楽しい。

「透明人間ってあの服結構エッチですよね」

「用意しようか?」

「そ、それは結構です」


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