過去ログ - 勇者「王様が魔王との戦争の準備をしている?」 2スレ目
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◆yufVJNsZ3s
[saga]
2013/03/20(水) 01:51:40.73 ID:3mmpyc380
わかったものではない。あぁそうだ。わかったものではないからこそなお恐ろしいのだ。何がどうなるのかわかっていれば対処の仕様もあるものを。
……魔王と化したあやつ相手に、本当に対処の仕様があるかは、甚だ疑問であったが。
九尾は力場に直立したまま、ふん、と鼻を鳴らした。
以下略
22
:
◆yufVJNsZ3s
[saga]
2013/03/20(水) 01:52:22.25 ID:3mmpyc380
しかし不思議と絶望はなかった。なぜなら、九尾が戦闘態勢に入っても、まだ兵士たちは戦闘態勢に入っていなかったからだ。
生き残った兵士総勢一四八名は、全員がわしのほうを見ていた。九尾などには目もくれず。
おかしな話であった。本来戦闘を放棄するはずもない彼らが、戦わないのだ。しかも臨戦状態に入った九尾を目の前にしても。
以下略
23
:
◆yufVJNsZ3s
[saga]
2013/03/20(水) 01:52:51.18 ID:3mmpyc380
笑いが零れる。涙が零れる。
あぁ、眼が、頬が、頭が、熱い!
以下略
24
:
◆yufVJNsZ3s
[saga]
2013/03/20(水) 01:53:23.57 ID:3mmpyc380
グローテ「九尾」
九尾「……今更命が惜しくなったか? 土下座でもすれば、考えてやらんでもない。こう見えて、九尾は結構、心が広い、ぞ、げほっ、げほっ!」
以下略
25
:
◆yufVJNsZ3s
[saga]
2013/03/20(水) 01:53:49.50 ID:3mmpyc380
九尾「……は?」
グローテ「世界の秩序を乱す輩を、国に危機を齎す輩を、わしらは常に排除してきた。その業から、最早逃れられない」
九尾「……」
以下略
26
:
◆yufVJNsZ3s
[saga]
2013/03/20(水) 01:54:48.13 ID:3mmpyc380
九尾の頭部、狐の耳がピクリと動いた。
グローテ「残り三本の尾で、魔王と化したアルスに、勝ちきれるか? 念には念を入れて、損はあるまい」
以下略
27
:
◆yufVJNsZ3s
[saga]
2013/03/20(水) 01:55:31.89 ID:3mmpyc380
九尾は寧ろお前のほうが恐ろしいのだという眼でこちらを見た。そして、それは多分に侮蔑が含まれている眼の色だった。
小さく九尾の唇が動く。悪魔め、と、そう言った気がした。
その通りじゃよ、九尾。
以下略
28
:
◆yufVJNsZ3s
[saga]
2013/03/20(水) 01:55:59.64 ID:3mmpyc380
――――――――――――――――――――――
こんな話を聞いたことがあるか?
……なに、大した話じゃあない。それなりに有名で、それなりにありがちな話だ。英雄の噂話。
以下略
29
:
◆yufVJNsZ3s
[saga]
2013/03/20(水) 01:56:28.79 ID:3mmpyc380
「こないだ森で遊んでたら、迷って、そしたらキラーエイプが出てきて!」
「女の人、二人組が倒してくれたんだ!」
以下略
30
:
◆yufVJNsZ3s
[saga]
2013/03/20(水) 02:00:16.51 ID:3mmpyc380
今回の更新は以上となります。
2スレ目もよろしくお願いいたします。
31
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2013/03/20(水) 03:39:20.10 ID:XiLenC2Co
乙
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