過去ログ - 上条「付き合ってください!」フィアンマ「……え?」
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3: ◆CoYkYy0Cp/fr[saga]
2013/03/20(水) 12:42:52.75 ID:JFnKPhrx0

イギリス。
バッキンガム宮殿から禁書目録の遠隔制御霊装を盗み出したフィアンマは、悠々としていた。
第二王女キャーリサを見下ろし、見下し、彼はうっすらと笑う。

「っ…お前は、…誰だし、…」
「…右方のフィアンマ、と言えば分かってくれるかな?」
「っ!?」
「ここまで言ってもわからないようなら、一度諜報部門を解体して組み直すのが賢明だ」

くすくすくす。

嘲笑が聞こえる。
キャーリサは無言のまま、ギリギリと歯軋りをする。
地面へ手をつき、即座に起き上がった。
彼は呆れた様子で彼女を見つめる。

「『神の右席』、…右方のフィアンマ」
「いかにも」
「……何の為に、」
「んん? ああ、イギリスへ来た理由か?」

これだよ、と彼は笑って、懐から遠隔制御霊装を取り出す。
目を細め、あくまで嘲りの意図を抜く事なく、ゆっくりと言う。

「まあ、お前は優秀だったよ。フランスとガチで戦争をさせた後の焼け野原から回収しても良かったんだが…、お前のくだらんママゴトの御蔭で、イギリスは陵辱と暴力の海へ成り果てる事はなかったのだから」
「貴、様っ…!」

キャーリサは胸元からナイフを取り出し、カバーを払って捨てる。
倒せるとは思わない。それでも、一撃でも食らわせようと、地面を蹴った。
彼はつまらなそうに右手を一度振る。

激しい閃光。
キャーリサの体へ走る激痛と衝撃。
彼女の細い体が、十メートル程ノーバウンドで吹っ飛ばされる。
そんな彼女を、誰かが受け止める。




一人の、少年だった。


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