12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/20(水) 23:30:50.29 ID:ImjXMyjD0
ガサガサ
ナルト「……こんな所で何やってんだよ、カカシ先生」
カカシ「……!」
ナルト「病院のは影分身だろ。俺でも分かるってばよ」
カカシ「……お前だから、だろ。さすが英雄と言ったところかな。俺とは大違いだ…」
ナルト「とりあえず、そこから降りて来いってばよ。俺に見つかっちまった以上、首なんか吊れないだろ」
カカシ「……」スタッ
ナルト「なぁ…なんでそんなに死にたいんだよ。罪滅ぼしがしてぇなら、生きて償えばいいじゃねぇか」
カカシ「……それはただの綺麗事だ。真相を知れば里の奴らだって、俺を殺したくなるよ。……でも、お前が火影になったら押さえつけるんだろう?」
ナルト「当たり前だ。先生を死なせてたまるかよ」
カカシ「だから、自殺するしかないんだよ…。俺は一刻も早く死ぬべきなんだ……」
ナルト「戦争は終わった。これ以上戦争の犠牲者は必要ねぇだろ」
カカシ「違う、戦争の犠牲者なんて誰一人居やしない。暁の被害者もだ。全ては俺の責任なんだよ。九尾を操っていたのもオビトだったんだ。俺はお前の両親のカタキなんだぞ」
ナルト「そんな風に考える奴は誰もいねぇって」
カカシ「九尾の一件でうちは一族が疑われて、クーデターを起こすしか無くなったんだ。その結果、うちはは惨殺されイタチは同士討ちをさせられサスケは里を抜けた。全部俺のせいじゃないか」
ナルト「いい加減にしろってばよ!やったのはオビトだろ!?先生は関係ねぇ!」
カカシ「それに……俺にはもう生きていく理由がない。俺はオビトの代わりに生きてきた筈だった。でも、それさえ間違っていた。俺のやることは全てズレてるんだよ」
ナルト「俺達は……先生にとって大切な仲間じゃねぇのかよ!俺達を見捨てんのか!?」
カカシ「俺がお前らに教えられる事なんて何もない。俺は全ての人間にとって用済みなんだよ……」
ナルト「……先生が俺達を見捨てても…俺は見捨てねぇ!絶対に死なせたりしねぇぞ!」
カカシ「やめてくれ……もう全てが耐えられないんだよ!何もかも俺には残されていないんだ!希望も夢も俺は見ちゃいけないんだよ!」
ナルト「そんなの先生が勝手に決め込んでるだけだろ!俺が先生の希望になってやる!夢にもなってやるよ!」
カカシ「誰も…俺の希望にはなれない…。俺はあの時死んだはずの人間なんだ…」
ナルト「先生は生きてるだろ!死んでなんかいねぇんだ!」
カカシ「……だからこそ死ぬべきなんだよ」
ナルト「だーっ!もう!それなら、みんながどう思ってるか聞いてみりゃいい!誰も先生が悪いなんて言いやしねぇよ!」
カカシ「お前が命令すれば、そうなるだろうな…」
ナルト「俺はまだ火影になってねぇんだってばよ。今なら先生も納得できる本音が聞けるはずだ」
カカシ「……」
ナルト「病院に戻ろうぜ、先生」
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