14:梨と桃の楽園[saga]
2013/03/22(金) 23:22:40.33 ID:V4izTMazo
「はァ、めンどくせェ」
「アンタねぇ……、私の後輩に何してくれんのよ!」
バチバチと青白く光る電撃が一方通行を狙う。
しかし、その電撃は一方通行の僅か数センチ手前で完全に遮断されていた。
「どっかで見たことある顔だなァ……。お前、超電磁砲かァ?」
「私の名前は御坂美琴よ。覚えておきなさい!」
「やなこったァ、なンで何の脅威にもならねェ雑魚の名前なンざ
覚えなきゃいけねェンだよ。」
「完全に舐めてるわね。いいわよ、今からその発言を撤回させてあげるわ!」
電撃はいくらやっても、意味がない。
そう思った美琴は、電気を地面に向け、磁力によって砂鉄を集めた。
巨大な竜巻と化した砂鉄の刃は一方通行に襲い掛かる。
しかし、先程と同じように一方通行の数センチ手前で、
砂鉄は止まってしまい、一方通行を傷つけることはなかった。
「雑魚共よりは、マシみてェだけどよォ。
俺の敵じゃねェンだよ。」
そういって、風紀委員の少女を吹き飛ばした風の槍を打ち出す。
それを避け、美琴はコインをはじき、それを一方通行へ向けて打ち出した。
「これなら、効くでしょ!」
超電磁砲<レールガン>
彼女の通り名でもあるソレは、超音速で放たれ軌道上の気体をプラズマ化し
オレンジ色の直線を描きながら一方通行へと向かっていった。
しかし、電撃や砂鉄の様に一方通行の手前で動かず、
やがてコインが溶けてしまった。
「もォいいか? さすがに、飽きちまったわ。
そもそも、単純な力で俺に勝負する方が間違ってンだよ。」
こんなものは反則だ、と美琴は思う。
同じ超能力者の身でありながら勝敗の結果は明白だった。
第1位と第3位。
順列がたった二つ違うというだけで、
実力の差は歴然としていた。
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