52:梨と桃の楽園 ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/04/06(土) 00:51:41.10 ID:y9kHTNuYo
「そンな話鵜呑みにすると思ってンのかァ!
俺はお袋の人生を潰したンだ!
何なら俺が死ねば良かったンだ!」
「自分の言ってることが分かってんのか?
お前の母親は、命を懸けてお前を守ったんだ!
それを全部無駄にすんのか?
大切な人がくれた命を、そんな粗末に使うのかよ!」
「吠えてンじゃねェぞォ、三下がァ!」
一方通行は弾丸のような速度で真っ直ぐに上条の懐に飛び込んだ。
ただ上条を潰すべく、風の演算だけが彼の頭で行われていた。
普段の一方通行では考えられない決定的なミスだった。
そんなミスを上条は逃さない。
身を深く沈め右手をよけ、左手を右手で払いのけた。
「お前が誰にも愛されてはいけないなんて思ってるのなら―――」
為す術のない一方通行に、上条は言う。
密着するほどの至近距離で、まるで親しい友人に話しかける様に
「―――そんな悲しい幻想は俺がぶっ壊してやる!」
上条の渾身の一撃をまともに受け、一方通行は勢いよく転がっていった。
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