893:梨と桃の楽園 ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/05/29(水) 20:35:35.77 ID:1JA7df8uo
「どれだけ身勝手であったとしても、
誰もが争わず、笑って行けることを!
私はもちろん、ここまでやらかしたあなたを含めて!」
白井は天使のように笑い、言葉をつづける。
「怒りを覚えないはずはないのに、
こんな状況なんて5秒で粉々にできる癖に
―――だからこそ、それをしない。
この期に及んで余計な苦労を一人で背負ってまでも!」
「…、」
「そんな思いを蹴るとお思いですの?
たかが自分の保身のためだけに、
そんなお姉様の夢を汚すとでもお思いですの!?」
意識は朦朧とし、足は震える。
それでも、白井黒子は立ち上がった。
「これから、あなたを日常に返してあげますわ。
どこかで誰かが願い、このわたくしが
賛同した通りに」
「ならば、それを裏切れば私の勝ちかしら?」
結標は、付き合う気はないと言わんばかりに
キャリーケースの上に腰かけたまま答えた。
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