16: ◆G/z45ot2Ws[saga]
2013/03/22(金) 12:34:42.07 ID:1+LkbSUto
  
 ……すまぬ。ぬしよ。 
 わっちには、もう、どうしようもありんせん。 
17: ◆G/z45ot2Ws[saga]
2013/03/22(金) 12:37:49.60 ID:5Mb0D54DO
  
 ロレンス「そうか」 
  
 ロレンス「……今まで俺のために黙っていてくれたんだな。ありがとう」 
  
18: ◆G/z45ot2Ws[saga]
2013/03/22(金) 12:44:41.56 ID:1+LkbSUto
  
 ロレンス「まあ、……何となくは、な」 
  
 それになによりホロのことだ、という確信があった。 
  
19: ◆G/z45ot2Ws[saga]
2013/03/22(金) 12:47:40.59 ID:5Mb0D54DO
  
 目の前でむくれるホロはどう見ても幼い少女で。 
 俺が年をとり病に犯され、それでもいつまでも幼いままだ。 
20: ◆G/z45ot2Ws[saga]
2013/03/22(金) 12:55:57.47 ID:1+LkbSUto
  
 ロレンス「ホロが残してくれた時間を、大切に使わないとな」 
  
 ホロ「んむ」 
  
21: ◆G/z45ot2Ws[saga]
2013/03/22(金) 13:03:09.45 ID:5Mb0D54DO
  
  
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22: ◆G/z45ot2Ws[saga]
2013/03/22(金) 13:09:41.41 ID:1+LkbSUto
  
 旅に出ようと言い出したのはホロである。 
 立派な聖職者になったというコルや、コルに限らず世話になったたくさんの人々に、最後に顔を合わせておくのはどうかと言うホロの提案だ。 
  
  
23: ◆G/z45ot2Ws[saga]
2013/03/22(金) 13:16:23.70 ID:5Mb0D54DO
  
 ホロ「……」 
  
 ホロ「ぬしよ」 
  
24: ◆G/z45ot2Ws[saga]
2013/03/22(金) 13:21:59.42 ID:1+LkbSUto
  
 ホロ「……」 
  
 隣に来たホロが、じっと見つめて来る。 
  
25: ◆G/z45ot2Ws[saga]
2013/03/22(金) 13:27:45.88 ID:5Mb0D54DO
  
 ホロ「もう、わっちは十分ぬしに甘えた」 
  
 ホロの方から俺を抱き締めて来ることはあまりない。 
  
26: ◆G/z45ot2Ws[saga]
2013/03/22(金) 13:35:36.37 ID:1+LkbSUto
  
 なぜホロが、旅に出ようと言い出したのか、分かった気がした。 
  
  
 ロレンス「ひどいやつだ。宿でのんびり甘えさせてくれてもよかったじゃないか」 
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