過去ログ - モバP「天才発明家・池袋晶葉は揺らがない」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga sage]
2013/03/22(金) 12:34:01.54 ID:2VWMQUCT0
「…そろそろ、昼を過ぎたか」
「ああ、君は昼食はどうするつもりだ」
『…どうしよう』
お金は無論使えない。
俺の空腹と国家転覆をとても天秤にはかけられない。
けれど、生きている限りお腹はすいていく。
「君…お金を持っていないのか」
『…うん』
正確に言うと持ってはいる。だが使えない。
「…仕方ないな、行くぞ」
着いて行くと、建物内でもいくつかの出店が確認できた。
ここで昼まで見学して、それから開発に取り組む人もいるらしい。
その間の顧客満足度を高めるために設置されたようだ。
「ええと…これと、これと…これをもらおう」
店員の女性がちらりと俺を見る。仕事柄、なんとなく会釈をする。
俺のことを父親と勘違いしたのか、お父さんのために偉い、なんて褒められていた。
「か、彼はおとう…いや、そうだ…お父さん、だ…」
そして、いくつかハンバーガーとドリンクを俺が運びながら、隣にいる晶葉は言った。
「否定するべきところだったが…違う、と答えればこの年齢差だ…明らかに不審だろう」
その通りだった。
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