過去ログ - モバP「天才発明家・池袋晶葉は揺らがない」
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3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/22(金) 12:15:47.57 ID:2VWMQUCT0

[ プロデューサー side ]

池袋晶葉。

天才発明家、池袋晶葉。
彼女の頭脳から生み出される発明品は、確実に人の世を渡っている。
世に普及している電子機器、一般家庭で使われる些細なもの、部品。

そのうちの何割かは確実に彼女の柔軟な発想からくる発明品で占めている。
特許なども多数取得しており、働かなくても彼女は一生を過ごせるだけの富を持っている。

事の発端は、新たに企業と合同で開発したロボットAIの発表記者会見での事だった。
どこから紛れ込んだのかも分からない雑誌記者は言った。

「池袋さんは、アイドル活動も行っていらっしゃいますが」
「発明家として巨万の富を得ていらっしゃいますので、アイドル活動はお遊びではないか」
「そのような声も上がっていますが、池袋さんは、どのように思われますか」

へらへらと、口の端を吊り上げながら、小汚いボイスレコーダーを取り出して。
会場は沈黙した。誰もが彼女の一言を待つ。

ふざけるな。
小さな、けれど怒気をはらんだ声で言う。
少しずつ、少しずつ。確実に怒りと共に声量は大きくなっていく。

私は、私は!ずっとずっと昔から、アイドルがやりたかった!
確かにアイドル活動で輝かしい結果は出ていない、だが、私は本当に真剣に取り組んでいる!
…すまないが、私はもう帰ることにする。会見は中止だ、もうそんな気分ではない。

この契約は一切の白紙だ、企業が被った損害は全て私が補填する、それでは。

それだけを言い残して。
彼女は、その場を後にした。




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