過去ログ - モバP「天才発明家・池袋晶葉は揺らがない」
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57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/22(金) 12:50:56.66 ID:2VWMQUCT0

だから。だからだったのか。
俺がちょっと、と言って晶葉の前から離れたとき。

晶葉は俺が出て行ったところを見ている。つまり、経験した。
ボイスレコーダーを渡す流れに入ったことも知っていたから。
全てを知っていたから、俺の思考までを詳細に読めたんだ。

ここでのボイスレコーダーの冒頭…これも、1度聞いていたから。
全く同じ音声をここで聞いたことがあったから。

ボイスレコーダーを聞く前に俺の口から将来の事を聞いていたら、
未来が変わっていたかもしれない。だから、彼女は俺に口止めをした。
今、正確に過去を辿る為に。

そして、思ったことを覚えていたから、全てを見通したような。
そうだったのか。1度失敗しているから。だから、全て知っていた。

なら、ここまで順調ということだったのか。
合っているなら、よかった。

けれど。

なら。

『プロデューサー、居るんだろう?そこに…これが、最後のメッセージだ』

『答えを見つけるためには、未来を変えなければならない』

『けれど、未来を変えずに未来を変えなければ、今の私には辿りつけない』

『つまり、今、この過去から、未来がはじまる』

『………』

『………』

『………』

晶葉の手から俺の手にボイスレコーダーが渡される。

音声は流れない。




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