過去ログ - モバP「天才発明家・池袋晶葉は揺らがない」
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65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/22(金) 12:54:59.15 ID:2VWMQUCT0

晶葉が取り出した1枚のカードキー。
非常用の緊急エレベーターが作動する。

よく考えればそうだ。
小さな子供が1人勝手に閉館時間以降もうろつけるわけがない。
なら、どうしてか。それを認められているから。

それを認めさせるほどの多大な貢献をしているから、だ。

「大丈夫なわけもないが…少し我慢してくれ」
「くっ…どうにもエレベーターのボタンが押しにくい」
「これで…いい、君は手すりにつかまってもたれていろ」

エレベーター内の時計のランプが点灯する。
19時59分。タイムリミットは1時間。

全ては間に合うだろうか。

「ほら、つかまれ…というか、私がつかまっているような構図だが」

「ゆっくりでいい、辛いなら言うんだ…では、行こうか」

ああ、足が痛む。
半乾きになった血液が指の間を這いまわる。
けれど、顔に出してはいけない。

時間はもうありはしない。今は前に進まなければ。




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