過去ログ - モバP「天才発明家・池袋晶葉は揺らがない」
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68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/22(金) 12:56:42.36 ID:2VWMQUCT0

20時14分。河川敷への階段をゆっくりと降りてゆく。

さく、さく。生い茂る草を踏みしめる音だけが、ただ、響く。

最初に出てきた場所まで、あと数歩。ここまでくれば、大丈夫だ。

近くの坂に腰を下ろす。ああ、もう足が動かない。

見上げると、どこまでも着いてくる、黄金の月。

かすかに俺たちを照らしてくれて、照らして…

照らして。

何だ?

視界が狭まる。左目が見えない。

月の光は確かにそこにあるはずなのに、視認できない。

視界にノイズがかかるような感覚。

「きみ…!」

「自分の、手を見ろ」

手?俺の手が、どうかしたのか。
わけがわからないまま、軽く力をいれて腕をあげて、手を延ばす。

『………』





そこに、俺の右腕から下は、なかった。




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