過去ログ - モバP「天才発明家・池袋晶葉は揺らがない」
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80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/22(金) 13:05:55.31 ID:2VWMQUCT0

「………」

「君は、覚えて…」

「いや…そんなはずは、ないのに」

そんなはずはない。彼はあの日までは私のことを知らない。
それをわかってはいたのに、涙がこぼれそうだった。
ああ、神様。偶然だとしても、必然だとしても、ありがとう。

これだけの人の中で、また再会できたのだから。

ふと彼を見ると、時計を見ながら困っているようだった。
どうやら、故障して動かなくなってしまったらしい。

「…きみ、その時計を貸してみろ」

『え?う、うん…はい』

この程度のこと、慣れたものだ。
数秒としないうちに、息を吹き返し、もういちど時を刻みだす。

私の未来はここからだ。ならば、仕切り直しをしよう。

「へへん♪この天才少女の手にかかれば物言わぬ機械も生を得るっ!」

『ああ、ありがとう!すごいんだな、助かったよ。俺、アイドルのプロデューサーをしてて」

『それで、君、アイドルには…』

「ん?アイドル?面白いな、私の才能を世に知らしめるチャンスというわけか!」

「よし、ではプロデューサー、優秀なら助手にしてあげよう!」

「………」

「………もう1度――――」









「―――――――――――――もう1度、私の助手に」


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