12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/22(金) 13:49:37.66 ID:6Jm7wFxO0
「ねェ、三下……俺、怒ってない、から」
「……本当、か?」
「うン…………好きな人に、えっちな事されるの、嬉しいから」
一方通行は、抱き締められている体勢で、心底良かったと思う。自分の顔を、見られないで済んだから。
「……え、それって…」
体を離して、向かい合う。上条の瞳は、驚きで見開かれていた。
一方通行は微笑むと、上条の頬に、細い指を這わせた。
「……すき、当麻」
そして、柔らかくキスをする。
唇を重ね、上条の温かさと、その感触を楽しむ。
「……」
体を離した後、心地よい静寂が訪れた。
そして、
「なぁ…一方通行」
「ン……なァに?」
拒絶されたらどうしよう、と一方通行の脳内を、暗い考えがよぎる。が、
「俺も、お前の事好きだ」
そんな上条の答えで、彼女の緋色の瞳から、涙が零れ落ちた。
涙を拭った一方通行は微笑んだ。
「百合子、って呼ンで?……当麻」
「……あぁ、百合子」
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