過去ログ - 垣根「安価で…何だっけ?」フィアンマ「…何だったか」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2013/03/22(金) 18:34:56.57 ID:Vb3WxUyJ0
垣根「……何なんだよ、お前は」
裏路地。
ビルの隙間、垣根はひんやりとした壁に身体をもたれ、無気力に呟く。
一度"崩壊"した彼は、ボロボロだった。
白い髪、白い肌、薄紫のジャケット、ズボン。
瞳の色は赤のまま、口の中は黒ではなく、薄ピンクへ戻り。
それでも尚、彼の様子から"人外感"とも呼べる不気味さは抜けないままに。
彼は、赤髪の青年を見つめていた。彼もまた、首を傾げていた。
フィアンマ「正直に言おうか」
垣根「あん?」
フィアンマ「何故お前を助けたのか、自分でも分からん」
垣根「オイ」
フィアンマ「いや、あれだよ。…右手を翳したら勝手にお前が復活したんだ」
彼は、右方のフィアンマと呼ばれる戦犯だ。
そして、優秀な魔術師でもある。
一度右腕を切断され、全てを喪い、とある魔術師に再び右腕を接続してもらった青年だ。
彼はただ路地裏を抜けようとしていただけなのだ。
唐突に垣根の身体が再構成されるという『奇跡』に、フィアンマも驚くばかりで。
垣根「………」
最早、この"垣根帝督"に価値は無い。
居場所も無ければ、やるべき事も存在しない。
無気力で、真っ白で、彼には何も無かった。
フィアンマは少しだけ考えて、垣根を見る。
フィアンマ「……来るか?」
垣根「何がだよ」
フィアンマ「……羽を生やせば…ペットとして…いや、ダメならそれでも良いか」
フィアンマは首を傾げる。
考えが纏まったらしく、彼は手を差し伸べた。
フィアンマ「少しだけ仕事を手伝ってくれないか」
垣根「仕事?」
フィアンマ「オッレルスという男から申し付けられている内容だけこなせば良いんだが」
垣根「……、…」
人生の中で。
こうして手を差し伸べられたのは、初めてだったかもしれない。
どうせ価値も目的も居場所も無いのなら、この男についていくというのも悪く無い。
垣根帝督は、酷く無気力に彼の手を取る。
垣根「…で? 申し付けられてる内容ってのは?」
フィアンマ「
>>4
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