過去ログ - 垣根「安価で…何だっけ?」フィアンマ「…何だったか」
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521: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/03/27(水) 18:22:29.45 ID:yWzBg8A10
>>513-519 結果:ゾロ目無し  >>518 そこはカブトムシじゃないのか…(困惑)》


ここまでか。
だが、これも悪くは無いだろう。
そもそも死ぬつもりで来たのだから。
オッレルスだけ生きて帰す事が出来るなら、時間稼ぎに殺されても良い。

オティヌス「…抵抗しないのか? いや、出来ないのか」

少女は、彼の前で歩みを止めた。
ふふ、と小さく笑って、槍を彼へ向ける。
フィアンマも、笑った。諦念に近いものだった。

フィアンマ「……いや、まあ、光栄な死に方と思うべきかね」

磔刑に処された『神の子』は、聖槍ロンギヌスで貫かれ、殺された。
それをなぞるようにして、今、自分は殺されようとしている。
もう笑いしか出てこなかった。こんなにも皮肉な事があって良いのか。
フィアンマは、口元を押さえたまま、指の腹で自らの唇をなでてみる。
垣根との口付けの感覚が、今でもまざまざと蘇るようだった。
静かに下を向く。ひんやりとしたコンクリートが、膝を冷やしている。

フィアンマ「……、」

少なくとも、あの男が言った『世界』を、確かめる事は出来た。
ほんの少しでも、知る事は出来た。
誰かと笑い合う幸福を、下らない日常を、謳歌することが出来た。

だから、もう、充分だ。



此処で死んでも、何も後悔することなんて――――



ガキン、と、酷く硬質な音が響いた。
フィアンマは、のろのろと顔を上げる。
そして、心から驚愕した。オティヌスも、同じように驚愕していた。

オティヌス「…垣根、帝督……?」

カブトムシ05『はい。私は、垣根帝督です』

フィアンマ「…少し、違うな。……お前は、学園都市に居る筈の…何故、ここにいる」

カブトムシ05『>>523


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