15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/23(土) 21:11:46.73 ID:sFFUNv8Z0
プロデューサーから半ば強引に事務所の車の鍵を受け取り、律子は第二京浜を北へ向かった。
五反田駅を過ぎ、品川にある衆議院の議員宿舎へ向かうよう交差点を右折すれば、通り沿いに765プロ御用達のレッスンスタジオがある。
およそ10分ほど車を走らせ、ダンスレッスンが行われている部屋の扉を開けると、春香と雪歩、真が休憩しているところだった。
真の姿を見て、律子はしめたと思った。
今日のこの時間は、確か別の部屋で千早がボイストレーニングを行っているはずである。
ダンスとボーカルそれぞれで看板を張るアイドル達の実力を目の当たりにすれば、美希も765プロを見直すのではないだろうか。
「あっ、律子さん、お疲れ様です! その子は誰ですか?」
真っ先に声をかけたのは、天海春香だった。
765プロに在籍するアイドルの中でもその経歴は長く、メンバーの中心的存在である。
首元にタオルをかけ、ペットボトルを片手に近づいてくる。
「この子はウチの新しい候補生よ。星井美希さん。さっ、自己紹介してもらえるかしら?」
律子は簡単に紹介を済ませると、美希の背中をポンと押した。
「あふぅ。星井美希なの。ここってどこ?」
車の中でウトウトしていた美希は、いまいち自分がなぜここにいるのか分かりかねているようだった。
「ここはウチの事務所が良く使ってるレッスンスタジオだよ。ボクは菊地真、よろしくね!」
黒いタンクトップを着たボーイッシュな少女が美希に握手を求めた。
「うわー、カッコイイの! 男の子もいるんだね」
「ボクは女の子だよ!」
美希がいくら真の容姿を褒めたところで、褒めるベクトルが違うために真は憤慨するのだった。
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