24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/23(土) 21:32:18.68 ID:sFFUNv8Z0
翌日から、美希は事務所の話題の中心にいた。
水瀬伊織は、真と同様に美希に対してライバル意識を持った一人だった。
「ちょっと実力があるからって、まだ一花咲かせていないのはあんたも一緒なんだからね!」
ソファーに寝転がっている美希の前に立ち、ウサギのぬいぐるみを抱きながら人差し指を突きつけ、伊織はすごんで見せた。
「うーん、そんな事言われても、ミキ、昨日来たばかりなの。
それに、そんなに急がなくても、皆ももっとのんびりすれば良いんじゃないかな」
「私はあんたと違って、見返さなきゃいけない人がいるからモタモタしてられないのよ!
あんただって、そうやって悠長に構えていられるのも今のうちだってこと、覚えておきなさい!」
「ふーん。頑張ってねデコちゃん、あふぅ」
「なっ―――デコちゃん言うな!」
自身の特徴的な額からおかしな愛称で呼ばれてしまい、伊織は赤面した。
双子のアイドルである双海亜美、真美は、すぐに美希に懐いたようだった。
初日から、タバスコ入りツナマヨおにぎりを食べさせられた美希が、亜美と真美を追いかけている。
彼女達の悪戯には、さすがに美希も黙っていられないようだ。
「寝起きになんてもの食べさせるのー!」
「ミキミキがソファーを独り占めしてたのが悪いのだよん!」
「んっふっふ〜、ケーザイセーサイってヤツっしょ!」
やれやれと呟きながら、事務所の事務員である音無小鳥が、美希がテーブルにこぼしたおにぎりを雑巾で拭く。
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