34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/23(土) 21:57:47.91 ID:sFFUNv8Z0
風の噂で、新幹少女がオーディション敗北者に嫌味を言うのは、プロデューサーも聞いた事があった。
他のアイドル達が、合格者の発表を聞いてすぐに会場を去ったのは、彼女達の嫌味を避けるためだったのだと、ようやくプロデューサーは理解した。
「大丈夫ですよ、プロデューサーさん。私、気にしていませんから」
あずさはそう言ってニコッと微笑んでみせると、フラフラと会場の出口へと向かった。
だが、足元がおぼつかず、会場の機材につまづいて転んでしまった。
ビックリしてあずさの元へ駆け寄る雪歩達であったが、その様子を見て新幹少女はさらに意地の悪い言葉を投げかけた。
「迷惑なのよ。あんた達のような弱小がオーディションに来るだけで、こっちの評判まで下がっちゃうわ」
次々に降りかかる悪口に、プロデューサーは肩を震わせながらも何とかあずさを起こし、出口へとエスコートした。
しかし、まさにもう帰ろうと歩を進めようとした瞬間、プロデューサーはふと違和感を覚えた。
誰かがいない。
振り返ると、美希が新幹少女の前に立っていた。
雪歩の立っている位置からでは、彼女の表情を窺い知ることはできないが、嫌な予感がした。
雪歩の予感に応えるように、美希は突然ひかりの肩を手で突いた。
「あずさに謝ってよ」
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