43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/23(土) 22:16:04.22 ID:sFFUNv8Z0
沖縄生まれだという響は、美希の良い遊び相手になっていた。
もとい、おもちゃという表現が正しいのかも知れない。
響にその気は無いのだが、一方的に美希に振り回される事が多いようだ。
今日も美希は事務所のソファーに腰掛け、響の長い黒髪を撫でながら恍惚とした表情を浮かべている。
「ねぇ、美希ー。いい加減、自分の髪をいじるのやめてよー。
自分、ソファーから動けないぞ」
お茶を飲みに席を立ちたいのだが、美希に文字通り後ろ髪を引かれて、響は身動きがとれずにいた。
「いいの、減るもんじゃないし。それにしても響はちっちゃくてかわいいの」
「からかわないでよ! 自分、美希より二学年も年上なんだからね?」
「身長はミキの方が高いもん。響の髪はサラサラで気持ち良いのー」
いくら注意してもまともに聞いてくれない美希に、響は頭を抱えてしまった。
「大変ねぇ、あの子も」
良く分かるわ、とでも言いたげに、律子は響の様子を一瞥して呟いた。
雪歩はそれにどう反応して良いのか分からず、いつものように笑ってお茶を濁す。
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