過去ログ - 妖狐巫女「魔法少女、ですか?」アンドロイド「はい!」
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31: ◆uKvf1.to6w[saga]
2013/03/25(月) 22:53:00.54 ID:rp8pd8Foo
「べーだ!」

時は遡り、イルの妹ウルが湖を出発した頃に戻る。
イルの妹ウルは森をふよふよと飛んで移動していた。

「もー、お兄ちゃんてばいっつも子供扱いするんだから!」

「それにしても、木ばっかりでぜんぜん人間がいないなぁ……」

「どこかに町みたいなのはないのかな?」

「……疲れた、とりあえず降りて休もっと」ドサ

切り株に着地すると、一息ついて回りを見渡す。

「それにしても、見渡す限り木、木、木!」

「魔女とかでも住んでるんじゃないの!? 」

「もう、チキュウは凄い発展してるって言ってたのにぜんぜん期待外れじゃない!」

一人ごちていると、突如ガラガラ声に話しかけられる。

「ぎゃーぎゃーうるせえな、何をそんなに喚いてんだ」

「わ、なっ何よあんた! ドゥーム!?」

「なんだそれ? 俺はただのカラスだが」

「カラス? 鳥の一種だっけ? チキュウでは人間以外の動物は喋らないと聞いたけど」

「俺はただのカラスじゃねえ、化け鴉っつー妖怪なのさ!」

得意そうにそう言うと、ふふん、とドヤ顔をする。

「さっきただのカラスって言ってたじゃない……」

「んなこと言ってねーよ!」

「あーもうめんどくさいわねこのバカ鴉!」

「なんだとこのゴムボール野郎!」

「乙女に向かって野郎ですってー!」

「ぎゃはは、誰が乙女だって!?」

「もーあったま来た!」バキ

「いってーなこの野郎!」グサ

小さな仁義なき戦いが始まった。


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