過去ログ - 妖狐巫女「魔法少女、ですか?」アンドロイド「はい!」
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5: ◆uKvf1.to6w[saga]
2013/03/23(土) 22:55:15.29 ID:wyKD6ZSi0
「おええ……気持ち悪い……」

「ちょっとお兄ちゃん大丈夫?」

「ボク、乗り物酔いしやすいんだよ……」

「ゲートって乗り物じゃないと思うけど?」

「くぐってる間、もの凄いぐるんぐるんしてたじゃないか……」

海松市、山奥にある小さな湖。ほとりに、テニスボール程度の大きさの球体にに可愛らしい顔を描いて羽をつけたみたいな生き物が二匹、
座って(?)会話している。乗り物酔いしている兄のイルは水色で、妹のウルは薄ピンク色である。

「ボクは少しここで休んでるから、ウルは先に行っててくれないかな?」

「うん! 分かった!」

「いいか? 絶対に『潜在魔力を持つ少女』以外と契約しちゃダメだからな?」

「分かってるよぉ」

「それに、できるだけ潜在魔力が大きくなくてはいけない。ボク達が契約できるのはそれぞれ一人だけだ、失敗したら人間界はドゥーム達に滅ぼされるんだからな」

「もー! ウル子供じゃないんだから大丈夫だって! 授業ちゃんと聞いてたし!」

「わ、わかったよ……」

「べーだ!」

いわゆるアッカンベーをしながら、ウルは飛んでいった。

「心配だなぁ……」

乗り物酔いの時にうるさい妹と会話するのはつらい、と一人思う兄であった。


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