12:名無し[saga]
2013/03/24(日) 18:20:37.07 ID:rOPSHTu00
姫神秋沙はアウレオルスを魔法使いと認めたのか、今までの経緯を詳しく話してくれた。
姫神秋沙の血が吸血鬼を呼び寄せること
吸血鬼が村を襲ってきたこと。
そして吸血鬼化した村人や家族が姫神秋沙の血を吸うと死ぬって分かっていて
これ以上被害を出さないよう自らの命を捨てて姫神秋沙の血を吸ったこと。
アウレオルス「…………そうか、そなたも苦労したのだろう、それでどうするつもりだ?我が魔法を使えば普通の血になれるが」
姫神秋沙「ダメ、この血があるから学園都市に無償で居させて貰ってる」
姫神秋沙「だから、ダメ…………」ションボリ
姫神秋沙は寂しげにそう答えた。
既に両親がいない為に学園都市が匿ってくれないと生きて行けない身なのだ。
アウレオルスが絶望するのは何度目か、既に数えきれなかった。
アウレオルス「姫神秋沙よ、吸血鬼が襲って来たこと、そして村人や家族を消滅させたこと、そしていま私と出会ったことを全て【忘れろ】」
アウレオルスにはこんなことしか思いつかなかった。
それでも人の死を背負って悶えながら生きて行くよりはましだと。
しかし、近い将来やがて少女も矛盾に気が付くだろう、なぜ親の記憶があるのに親がいないのかと。そればかりはアウレオルスにもどうにもならない。
アウレオルス「姫神秋沙よ、幸せに暮らせよ」ポツリ
そう呟いてアウレオルスは立ち去った。
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