13: ◆jPpg5.obl6[sage]
2013/03/25(月) 21:41:47.70 ID:UTFjlpbH0
「さすが、…アイツも、たい、へん、ねぇ……」
美琴は自分に言い聞かせるように言葉をこぼす。
「何度目よ……」
疑うわけじゃない。アイツの周りに起こる出来事としては
そんなに不思議なことでもないトラブルである。
こうして連絡してくるだけ、ましな方…いや、かなり良い方である。
それは、十分に分かっている……
けど。
「最初は道に迷った女の子、そこからはまぁいろいろとあったわね。
足を怪我して動けなくなった女の子やら、
指輪の落し物をしたお姉さんを追いかけて届けるやら、
食べすぎで動けない女の子やら、ほんとにいろいろと……そして、ついに今日は妊婦さん」
会えるはずだったのにそうした理由で、突然の変更やキャンセルはもうこれで7度目だった。
さすがに、連続7度目ともなると堪えた。
ついでに、全部が女性であること。
「わかってる。わかってるわよ…嘘じゃないし、やましいことなんか
アイツにないってことくらい…わかってる……」
美琴は腕を組んで静かにうなずいた。
「…うん、わかって……――」
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