24: ◆jPpg5.obl6
2013/03/30(土) 01:12:31.29 ID:/PXBcMzP0
  
  
  
  
 「そうね、でも何だか味気なくってさ」 
  
 「あーもしかして、苦手な味でしたか…おいしいって噂だったんだけどなぁー」 
  
 「ううん、おすすめされるだけのことあって、美味しかったわよ。もちろん」 
  
 先ほど、一口運んでみたが…甘くて美味しいっという感覚はあっても、 
 それ以上求める気持ちにはなれなかった。 
 困ったように気遣いの笑みを浮かべる美琴を心配そうに見つめながら、 
 佐天は気になって仕方がない様子で問いかけた。 
  
 「ところで、御坂さん」 
  
 「ん?」 
  
 「なんで公園でビリビリしてたんですか?」 
  
 「ぶっっっ!」 
  
 そもそも、佐天と二人でこうしてお茶をしているのは先ほど公園で出会ったからだ。 
 美琴が公園でついうっかり大きな声を出してしまった後、それを聞かれたかどうかは分からないが 
 そこにいた佐天においしい新メニューが出たからと、お茶の誘いを受けた。 
  
 そして、今に至る。 
  
 佐天はあの場にいつからいたのか、とか 
 自分のあの姿は見られていたのか、とか 
  
 …そんなことが気にはなっていたが、自分から確かめることも出来ずにいた。 
  
 しかし、この問いからするに思ったよりも以前から、 
 自分の姿を見られていたのかも知れない。 
  
 自分にとって、あまり見られたくない姿だっただけに 
 美琴の顔がさらに浮かない表情になる。 
  
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