過去ログ - 美琴「ここがすき」
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38: ◆jPpg5.obl6
2013/04/13(土) 08:08:44.09 ID:1oK7K63z0


「わかりましたよ、御坂さん!!!」


「何がっ!?」


何やら確信を得た佐天は、ビシッと人差し指を美琴に向けた。
ふぅっと、一息入れて、佐天はまるでお決まりの名探偵のような口ぶりで
語りだす。


「ズバリッ!すべて、“彼氏さんから”ではないですか!」


「…!?」


瞬間、美琴の周りの空気がわずかばかり揺れ動く。
佐天の言葉に飲み込まれるように、美琴の思考回路は音を立てて
別の方向に切り替わってしまったようだった。

「ふむふむ、よくよく聞いてみると…彼氏さんにも不安があったのかもしれません」


「え?」

「自分ばかりが、頑張っていて…『美琴は本当に俺を好きでいてくれているのだろうかッ!?』
…とか、思ってるのかも知れません…(“かも”ですよ。“か・も”)」


目から鱗とはこのことか、美琴はまるでそんなことを言いそうな顔をしていた。




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