過去ログ - 魔王「正義について問う」
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15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/25(月) 06:54:51.13 ID:68WYh37U0




勇者たちが街に辿り着いたのはそれから数日後だった。

勇者たち宛に国から暗号化された便りが届いていた。
魔法で解読したところ増援は不可能との知らせだった。

勇者は特に気落ちもせずに、馬を取り替えたり、食糧を購入したりと、旅の継続の備えに励んでいた――――


勇者(……高い値段を払わされてしまつまた。足元を見られたな。資金自体はまだ大丈夫だが、気を付けなければ)

魔法使「ゆ、勇者様! た、大変です!」

勇者「どうした?」


魔法使「魔銃士さんが……」


魔法使の言葉を聞いて勇者は驚いた。

魔銃士が酒場でケンカをして、酔った勢いで人を殺してしまったらしい。

かつて勇者たちの国はこの国において領事裁判権を有していたが、魔物の出現から対等な同盟を結ぶようになり、今では廃止している。

このままでは魔王討伐の旅に影響が出ると考えた勇者は、逃走している魔銃士を憲兵よりも先に見つけ出し、国外に逃亡することを画策した。

運よく魔銃士は勇者のもとに逃げて来たため、彼らはすぐに街を後にした――――


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