31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/25(月) 13:48:27.04 ID:68WYh37U0
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勇者は一人、虚な顔で歩き続けた。
培った価値観や、費やした年月に対して絶えず疑念が沸き起こり、茫然自失としていた。
そもそも失った『自分』という存在の像すら霞んでいた。
迷い子だった。
少年であった。
思考はほとんど途絶えていた。
南、南へ。
それだけを考えて歩き続ける内に、彼は暗い、暗い場所に迷い込んでいた――――
勇者「……ここは?」
???「やっと到着したね」
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