過去ログ - 京太郎「俺が奴隷扱いされてるっていう噂が流れてる?」
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◆CwzTH05pAY
[saga]
2013/04/15(月) 02:43:09.91 ID:nErj5v1No
(あぁ!)
目の前で跪いた京太郎を見て、和は脳がどろりと溶けたかのような快感を覚えた。
あれほど言ったのに、逃げなかった。
言うとおりに跪いたのだ。
間違いなく京太郎は一歩を踏み出したのだ。
自らの意志で。
ぐつぐつと頭の何かが熱くなってくる。
下腹部の奥の奥がぎゅっとする不思議な感覚を和は味わっていた。
「須賀君。『お願い』を聞いてくれてありがとうございます」
(だけど、まだ『お願い』を聞いただけって言い訳をするかもしれませんね)
「とっても嬉しいです」
(次は、もっと明確な一歩を)
「だから、顔を上げてください。須賀君」
(踏み出してもらいましょう)
京太郎は跪いた体勢のまま顔を起こした。
瞬間、ドクリと大きく心臓が跳ねた。
椅子に座った和よりさらに低い体勢にいる京太郎が顔を上げると、ちょうど和の組んだ脚の隙間から下着が見えた。
薄手の赤い生地が見える。
和はそれを隠そうともせず、むしろ見せつけるようにそれを晒していた。
だが、京太郎の体を熱くさせた原因はそれだけではなった。
伸ばされた和の足。
ソックスを脱いで外気に晒されたその足に京太郎は目を奪われていた。
親指から小指に至るまで繊細に整った指。
珠のようにつるりとした美しいな踵の丸み。
ぷくりと程よく膨らみ、官能的なカーブを描いた脹脛。
美しい山の清水が常に滴り落ちているのではないかと疑うほどの美しい肌。
しかし、その美しい芸術品にわずかな疵があった。
脹脛の一部にわずかに青く、痣となった個所があるのを京太郎は気づいていた。
そして、その痣を付けたのも自分だということに気が付いていた。
(あれは、この前……)
そう、京太郎が和に言われるがまま和の足を舐めた時に付けたものだ。
その時京太郎は何気なく力を入れてしまったせいか、軽く歯が当たってしまったのだ。
その後和に沢山殴られたことも忘れ、京太郎は不思議な幸福感を味わっていた。
(あの、あの疵。あの足に疵をつけたのは、俺だ)
体が震えてくる。怯えでも恐怖でもなく純粋な喜びから。
(あの綺麗な足に)
京太郎の下腹部が熱くなってくる。
それが、固く熱を持ち始めてくることを京太郎は感じていた。
(俺が、俺が疵をつけたんだ)
そして京太郎は、小さく口元に笑みを浮かべた。
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