過去ログ - 京太郎「俺が奴隷扱いされてるっていう噂が流れてる?」
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4: ◆CwzTH05pAY[saga]
2013/03/26(火) 00:51:22.58 ID:JgHSMXcdo
そんな訳で俺は牌譜を届けにこうやって合宿所に向かっている。
連絡を受けたときは軽く二つ返事をしたのだが、その後に届いた買出しリストとこの炎天下での行軍で安請け合いした少し前の自分を殴りたい気分だった。

京太郎「あぢぃ……あぢぃ……」

喉渇いた。
帽子を被ってこればよかった。
あぁ、蚊に食われた。足痒い。サンダルで来なきゃよかった。
暑い、暑すぎる。
つーか絶対アイス溶けてるだろこれ。

京太郎「し、死ぬ……」

優希は泣かす。
買ってきたタコスにジョロキアソースでもかけて持って行ってやろうか。

部長にはセクハラしてやる。
ヘアゴムを切り取った近藤さんにでも摩り替えてやろうか。ゴム違いだし。
いや、さすがにそれは俺が死ぬか。

だったら死ぬ前に和のおもちでおもち祭りじゃ。もちもち祭りじゃ。
奇跡的な和のおもちを作ってくれた神に感謝しながらこねこねこねこねしてやる。
つきたての白いおもちがほんのり桜餅になるまでこねこねしてやる。
そうなったら食べごろだ。
もっちゃもっちゃと貪り尽くしてくれる。

京太郎「やばい……俺、やばい……」

どうも先ほどから危険思想に陥りつつある。
暑さのせいだろうか? 意思判定に失敗した俺のマインドはガリガリと減っているようだった。
今考えていることが和にでもバレた日には、俺は諏訪湖に浮かんでいるか浅間山の火口に叩き落されているだろう。
いまどき人身御供とかは笑えない。
相手の心を読むオカルトとかなくてよかった。ほんとよかった。
……ないよね?

京太郎「……あー。ようやく見えてきた」

そんなとっ散らかった思考の中歩いていると、田んぼと山とわずかな人家しか見えなかった景色の中に少し大きな建物が見える。
あぁ、あれが目的の合宿所か。
ようやく見えてきたことに思わず足取りも軽くなり早足で歩き始めた。


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