過去ログ - 京太郎「俺が奴隷扱いされてるっていう噂が流れてる?」
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874: ◆CwzTH05pAY[saga]
2013/12/25(水) 22:52:05.04 ID:TxZiIDS3o
京太郎「」

結論から言おう。
負けた。負けました。10連敗しました。
しかも何戦かは勝ちが見えてたのにお手手プルプルしてコマンド入力をミスるとかいうあまりにもアレな負け方。
ベッコベコに凹まされて現在は自販機コーナーのベンチで自棄コーヒー中である。

京太郎「ふぅ」

いつもよりコーヒーが苦く感じる。これが敗北の味というやつか。
完全に負け癖がついてしまった。家庭用が出たら練習しよう。
長野に帰る前に1度ぐらいは勝ちたいなぁ。

湯だった頭でそんな風に取り留めのないことを考えているときだった。

淡「ねーねー」

京太郎「俺?」

淡「そうに決まってるじゃん」

話しかけてきたのはあいつだった。
というかまともに話しかけられたのはこれが初めてだったからちょっと戸惑ってしまう。
そいつは探るような視線を俺に遠慮なく向けながら口を開いた。

淡「ねぇ、ちょっと聞きたいことあるんだけど、いい?」

京太郎「別に、いいけど」

淡「清澄の須賀京太郎って、あんた?」

考えてみれば当たり前の話だ。
相手も麻雀部員だ、例の噂を聞きつけていて居るのは当然だろう。
だが、あの噂が流れていることを知ってから他校の人間とこうやってまともに話すのは初めてなので、
内心めんどくさいことになったな、とちょっと焦る。

京太郎「……そうだけど」

淡「やっぱり? ネットの画像の通りだ。へー、ふーん」

そう言いながらジロジロと上から下まで品定めするように見てくる。
こいつ(いいよね、こいつならこいつ呼ばわりで)は礼儀というものを知らんのか。
このゆとりめ。いや、俺もゆとりだけど。
一方的に聞かれるのもしゃくなので、ちょっと反撃してやる。

京太郎「そういうそっちは、白糸台の大星淡さんだよな?」

淡「へぇ、私のこと知ってるんだ」

京太郎「準決勝、見てたしな。うちが決勝に行けば、当たる相手だし」

淡「なるほどねー。いやー、有名になるのも大変だー」

ケラケラと笑うこいつを見て驚きの表情一つも見せないことにげんなりする。
こいつ大物だわ。
それともただのバカなのか。
個人的な所感では間違いなく後者。
うん、確信。

京太郎「で、何の用だ?」

淡「あ、もしもしテルー? うん、そう、いまね……」

京太郎「聞けよ」

俺の問いには答えず目の前の珍種は気づけば俺を無視して電話を始めていた。
思わず乱暴な突込みが入ったけど、いいよね。同い年だし。
黙って帰ってもいい気がしたけど、それはそれでめんどくさいことになりそうだし、仕方なく電話が終わるのを待った。



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