過去ログ - 京太郎「俺が奴隷扱いされてるっていう噂が流れてる?」
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881: ◆CwzTH05pAY[saga]
2013/12/25(水) 23:00:50.70 ID:TxZiIDS3o
照「」カチャカチャ

コーヒー(?)を混ぜている咲のお姉さんを見ているとふと昔を思い出した。
咲も中学生の時に「京ちゃんが思ってるより私は大人なんだから!」とか強がってブラックコーヒーを勢いよく飲んだ結果、
チョコレートファウンテンの如く口からコーヒーを垂れ流したことがあったな、と。

そんなことを考えていると、俺の視線に気づいたのか、少し顔を伏せたまま口を開いた。

照「今日、来てもらったのは、その……」

そこまで言ってまた口ごもる。
若干の沈黙ののち何か思い悩んだ表情で手元のコーヒーカップに手を伸ばした。
何かを流し込むかのように、咲のお姉さんはコーヒーに口を付けた。

照「熱っ!」

そして、思ったより熱かったのか慌てて口を離し

照「あっ」

勢い余って手まで離し

照「あちちちちちちち!」ガシャーン!

そしてコーヒーは見事に咲のお姉さんの胸のあたりにぶちまけられた。
床に落ちてけたたましい音を立てて割れるコーヒーカップ。
散らばる破片

照「あっつ! あっちゅい!」バタバタ

胸元にこぼれたコーヒーが扱ったのか慌てて胸元をつまみ服を肌から離している。
てんやわんやとはまさにこのことか。
俺は一瞬ポカンとするが慌てて手元のおしぼりを差し出した。
お姉さんはそれを受け取り胸元のコーヒーのシミを必死にこすり始める。
こするんじゃなくて叩かないといけないんじゃと思っていると仕事の早い店員さんが颯爽と飛んできた。

店員「お客様、大丈夫ですかっ!」

照「すみません、大丈夫です……」

店員「すぐに掃除いたしますので!」

照「本当にすみません……」

俺は店員さんが持ってきてくれたおしぼりで机の上を拭きながら、しみ込んだコーヒーと格闘している咲のお姉さんを見てふと思った。

――この人、間違いなく咲のお姉さんだわ。
――血は争えん。

それと同時にこうも思った。

――こぼれたのが水だったら着けている下着ぐらいは見えたかな。

ほら、思春期真っ盛りだし、これぐらいの下心は許してもらえるよね?

俺は机をおしぼりで拭きながらそんな自己弁護に走っていた。


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