過去ログ - 京太郎「俺が奴隷扱いされてるっていう噂が流れてる?」
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899: ◆CwzTH05pAY[saga]
2013/12/25(水) 23:34:32.94 ID:TxZiIDS3o
京太郎「部長は、俺のことをからかうし、言いように使ってくるけど、それでも男一人の俺が気を遣わなくてもいいようにいろいろ考えてくれてる」

京太郎「染谷先輩だってちょっと飄々としてるところもあるけど、すごく面倒見がよくて、練習がない日は雀荘に連れてってくれていろいろ教えてくれる」

京太郎「和だって、口じゃ厳しいことを言うことも多いけど、一番熱心に教えてくれる。俺が理解するまで何度でも付き合ってくれる」

京太郎「優希も、あいつは口じゃ憎たらしいことばっかり言ってくる。でも、いい奴だよ。ひた向きで、本当にいい友達だ」

京太郎「咲は一番長い付き合いだから、俺がちょっと悩んだり迷ったりしてるとすかさず声をかけてくる。普段はぼーっとしてるくせに」

京太郎「そんな、連中なんだ。お前の言ってるような人間じゃない!」

感情が高ぶりすぎたのか、ここまで言って涙が出そうだった。
別に悲しいことがあったわけではないのに。
とっさに顔を伏せる。

京太郎「皆で、ここまで6人で、一緒に悩んで、一緒に頑張って、一緒に喜んで……」

京太郎「本当に一歩ずつ、躓いたり、迷ったりもしたけど……皆で……皆で……」

京太郎「一生懸命、やってきたんだ。たった6人だけの小さな部活だけど、皆で協力し合って、必死に戦ってきたんだ」

京太郎「それで、ようやく、ようやくここまでやってこれたんだ」

京太郎「それを……」

京太郎「それをっ!」

京太郎「それを、馬鹿にするなっ!」

京太郎「皆を馬鹿にするなっ!」

京太郎「俺にとっての……」

京太郎「大切な、大切なっ」

京太郎「大切な仲間なんだ」

言いたいことを言いきった俺は顔を伏せたまま黙り込んだ。
感情のままに叫び続けたせいか若干呼吸が荒くなった。

照「……ごめん、淡が酷いことを言って」

照さんの謝罪の声が聞こえる。
正直照さんに謝られても腹の虫は収まらない。
だが、反論する気力も使い切ったので黙っていた。

照「須賀君の覚悟、よく分かったから……。これ、私たちが考えた解決方法。読んでみて」

そう言って照さんは机の上にふたつに折られたA4サイズの紙を差し出してきた。
思いがけないことがあったが、そもそも俺がここに来たのはこれが目的だった。
俺は少しの緊張を胸に、恐る恐る紙を手に取り、開いてみた。
そしてそこに書かれていた文字に目を通そうとしたが、それは一瞬で終わった。



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