過去ログ - 京太郎「俺が奴隷扱いされてるっていう噂が流れてる?」
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◆CwzTH05pAY
[saga]
2013/12/26(木) 01:26:08.79 ID:oJKZ9NhCo
「一度、男性を踏んでみたいと思ってるんです」
ある日、和は俺にそういった。
今日はテスト前で部活がない日だ。
みんなそれぞれ家に帰って勉強しているだろう。
だが、俺はどこか不思議な確信があって部室に立ち寄った。
そしてそこには思っていた通り、和が居た。
「……今日はそう来たか」
あの全国以来、和は時折こういった欲求を俺に吐露してきた。
そして俺はできる限りでその欲求を叶えてきた。
あの時にした『約束』にそこまでは含まれていないはずなのに。
何故か俺は和に対して体を捧げると言っていいほどの献身を見せている。
「……」
欲求を吐き出した後の和はいつも黙りこくっている。
俺の言葉を待っているのだ。
恭順か拒絶か。
彼女はいつもどの言葉を待っているのだろうか。
結果として俺はいつも彼女に対して恭順の意を示してしまっているが。
ふと思う。
もしかしたら止めてほしいのかもしれない。
どんどん深みに嵌っていくこの感覚はきっと和も味わっていることだろう。
いずれ、取り返しのつかないところまで足を踏み入れてしまうことにわずかな恐れがあるのかもしれない。
よくわかる。
俺も同じ感情を抱いているからだ。
自分がどんどん変わっていくのがわかる。
どんどん『普通』から外れていくのがわかる。
だからこそ、俺は和を拒絶したりはしない。
ここまで来ておいて1人引き返すというのは無しだろう。
和は俺が普通に生きていれば気付かなかったであろう感情に気づかせてしまった。
それだというのにいまさら引き返したいだなんて、許せない。
「……」
だから俺は和の欲求をすべて叶える。
あぁ、もしかしたら俺はもうすでに『取り返しのつかないところ』に来てしまっているのかもしれない。
ならば和も、責任を取ってこっちまで来てほしい。
俺はゆっくりと和の前で跪いた。
額を地面にこすり付け、和の足元に自分の頭を差し出した。
「……これでいいか?」
「んっ……くぅ」
和がどこか息苦しそうな、艶めかしい息を漏らした。
一体どのような顔をしているのだろうか。
背中に目があったらいいのに、と真剣に思った。
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