過去ログ - 京太郎「俺が奴隷扱いされてるっていう噂が流れてる?」
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966: ◆CwzTH05pAY[saga]
2013/12/26(木) 01:29:43.25 ID:oJKZ9NhCo
「何、考えているんですか」

俺の後頭部に言葉をぶつけている。
字面だけ見れば嫌悪の感情が見て取れるだろう。
だが、彼女の言葉に乗せられた感情にはそんなものは欠片もなかった。

「こんな、私にちょっと言われただけで土下座するなんて」

「プライドがないんですか?」

和が俺をなじってくる。
だがその言葉に対して怒りも感じなければ喜びも感じなかった。
ただ、俺をなじることで自分が正常だということを保とうとしているだけだ。
いつものことだ。
直に、変わる。

「頭がおかしいんじゃないですか?」

「こ、こんな、こんな……」

「自分から踏んでください、って頭を下げるなんて」

……そろそろか。

「ふ、普通は、こ、こんなこと、しません、よ」

「わ、私が、相手じゃなかったら、警察呼ばれても、文句言え、言えませんよ?」

「本当に、ほ、本当に」

「ん、くぅ……はぁ……はぁ……」


「本当に、最ッ低……!」

……スイッチが、入ったな。
その確信と共に後頭部に加わる重み。
和が足を乗せてきたのだろう。
後頭部はデリケートな部位だ。
ボクシングでもここを殴るのは許されていないぐらい、危険なところだ。
だが、そこを和に晒すことは何の抵抗もなかった。

「どうですか。踏んでみましたよ?」

「苦しくないんですか? 悔しくないんですか?」

「こんな、こんなことが嬉しいんですか?」

あぁ、今の和はどれほどとろけきっているのだろう。
その表情を見たい欲求に駆られるがそれは許されない。
今、俺が彼女に対してできることはただ望む物を差し出すだけだ。

「何とか言ったらどうなんですか?」

「ねぇ、須賀君! ねぇ!」

語気を荒げるとともに踵をこすり付けてくる。
後頭部に走る痛みとともに俺は下半身の熱を感じた。

和は気づいているだろうか。
自分がどれほど熱い息を漏らしているのか。
どれほどその言葉の節々に喜びの感情が溢れているか。
お互いが同じ感情を共有していると確認できるこの感覚は不思議と麻薬めいた快楽を俺と、恐らく和にもたらしていた。





あぁ、もう




戻れない


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