4: ◆4DizgRlA0E[saga sage]
2013/03/26(火) 18:58:43.17 ID:dA3KjrF90
2つの封筒の中身を別々に取り出す。
中身は似たような形式で綴られ、見慣れない表現が数多く並んでいた。
ちらりと文章を覗きこんだだけで、文章を構成していた人間の緊張感が伝わるほどだ。
ここまで固い文章を羅列されると、事の重大さを実感する。
P「…ちひろさんは現場に居なかったので、俺の回想も交えてわかりやすく語ります」
ちひろ「わかりました」
P「では…1枚ずつ読んでいくことにします」
ちひろ「…はい、お願いします」
P「ああ、えっと…その前に、事の発端から」
P「俺は泉に仕事を取ってきました…それはちひろさんも知ってると思います」
ちひろ「はい、確か…論理的思考力を競うクイズトーナメントに出場した、と」
P「そうです…そこで、泉は…」
ちひろ「………」
瞳に影が差すちひろさんにかける言葉が見つからなかった。
こんなとき、何と言えば彼女を元気づけてあげられるだろうか。
俺の経験から答えを引き出すことは出来ず、視線を手元の文書に戻す。
P「…では、読んでいきます…最初に言ったとおり、1枚ずつ」
ゆっくりと、1文字1文字を辿っていくように、語りはじめた。
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