過去ログ - 少女「だーれだ」青年「だれだっけ」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/26(火) 21:30:08.64 ID:bY9cY1570
少女「いいかげん、おぼえてくださいよ」
青年「いやー。年を取るとどうも忘れっぽくなりまして」
少女「どう見ても20代前半ですけどね」
青年「お嬢さんは高校生でしたっけ?」
少女「もうそつぎょうしました」
青年「そうは見えないですね」
少女「どういういみですか?」
青年「可愛いってことです」
少女「うそ」
青年「僕は嘘つきませんよー」
少女「……」ペチッ
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/26(火) 21:34:30.75 ID:bY9cY1570
青年「可愛い音が鳴りましたね」
少女「それってやっぱり、ばかにしてるんですよね?」
青年「そうなりますね」
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/26(火) 21:58:51.28 ID:bY9cY1570
少年「だーれだ」少女「だれでもいいよ」
を数日前に書いていた者です。
今回もちまちまと書いていこうと思います。
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/26(火) 21:59:47.14 ID:bY9cY1570
『甘いもの』
少女「だーれだ」
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2013/03/26(火) 22:01:07.06 ID:bY9cY1570
少女「すなおなんですね」
青年「はい」
少女「はいって」
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/26(火) 22:03:31.37 ID:bY9cY1570
青年「美味しいからもっともっと食べたいのに、その甘さ故に喉を通らなくなった」
青年「苦い、コーヒーが欲しくなったんです」
少女「大人になったということじゃないんですか?」
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/26(火) 22:05:54.40 ID:bY9cY1570
青年「こんな回りくどい言い方をしたのに、ちゃんと気づいてくれるだなんて」
少女「なんとなく、そう思っただけです」
青年「その『なんとなく』が大切なんです」
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/26(火) 23:08:29.22 ID:bY9cY1570
『白い薔薇』
少女「だーれだ」
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2013/03/26(火) 23:25:22.44 ID:wp008MnmO
青年「恋を知らない少女のようだ」
少女「恋をした人はじゅんすいじゃないんですか?」
青年「純粋の定義がなかなか難しいところですが」
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/26(火) 23:28:42.92 ID:wp008MnmO
少女「しあわせかと言われれば、今はそうじゃないです」
青年「おっと。彼には酷なことを言いますね」
少女「今は、しあわせになるためにがんばっている途中なので」
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/26(火) 23:29:46.94 ID:wp008MnmO
青年「だからお嬢さんも『だーれだ』って言うんですね」
少女「他の人はどんな反応をするのかなって、気になって言ってみただけなんですけどね」
少女「まさか『だれだっけ』と言われるとは」
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/26(火) 23:31:10.78 ID:wp008MnmO
青年「素敵な彼ですね」
少女「わたし、なに言ってるんでしょうね」
青年「ほんとです。惚気なんて聞きたくありませんよ」
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/26(火) 23:34:08.68 ID:wp008MnmO
『きれいなもの』
少女「だーれだ」
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/26(火) 23:35:48.09 ID:wp008MnmO
少女「そうです」
青年「僕がいなかったら、がっかりするんじゃないですか?」
少女「……」
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/26(火) 23:36:52.47 ID:wp008MnmO
少女「ただの小さな公園ですけどね」
青年「でも、ブランコの向こうに夕陽が綺麗に見えるでしょう?」
少女「はい」
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/26(火) 23:50:54.58 ID:wp008MnmO
本日の更新は以上です。
本作だけでも読めるように書けたら良かったのですが、無理がありそうなので、前作のURLを貼っておきます。
少年「だーれだ」少女「だれでもいいよ」minnanohimatubushi.2chblog.jp
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/27(水) 15:29:06.29 ID:I4GmrkVDo
乙でした
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/27(水) 18:04:39.60 ID:rnWXANaZO
『線』
少女「だーれだ」
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/27(水) 18:12:43.02 ID:rnWXANaZO
少女「どういうことですか?」
青年「大人とは一体何歳からなのか。何が良くて、何が悪いのか」
青年「どこまでが友人で、どこからが恋人なのか」
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/27(水) 18:14:27.17 ID:rnWXANaZO
青年「自分のことより、他人のことを考えて行動しろ」
青年「そう自分に言い聞かせて僕は生きてきました」
青年「自分が何かしたことで誰かが喜んでくれると……『ありがとう』って言ってもらえると……嬉しかったからです」
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/27(水) 18:20:19.82 ID:rnWXANaZO
青年「ある日、とある人が『何か甘いものでも買ってきます』と言ったんです」
青年「しかし僕は、玄関のドアを開けようとするとある人の腕を引き、『僕が行くよ』と言いました」
青年「すると、彼女は泣いたんです」
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